東京農業大学第三高等学校附属中学校は、東松山市に位置する農業教育に特化した私立中高一貫校です。本校では、実践的な農業技術や科学的知識を学びながら、総合的な学力の向上を目指しています。地域との連携やグローバル教育にも力を入れており、未来の農業を担う人材の育成に注力しています。本記事では、基本情報から教育理念、入試情報、学校生活、進学実績、学費・奨学金制度、アクセス情報まで詳しく解説し、受験生や保護者の皆様にとって有益な情報を提供します。
受験生必見!東京農業大学第三高等学校附属中学校の基本情報
文武両道を支える中高一貫校
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、埼玉県東松山市に位置する私立の中高一貫校です。設置者は学校法人東京農業大学で、4つのコース制を採用。進学を重視するⅠコース、勉学と部活動の両立を目指すⅡコース、スポーツに特化したⅢコース、そして中高一貫コースが用意されています。校訓は「不屈・探求・信頼」。農業科こそありませんが、母体の特色を生かし、生物基礎が必修となっています。学問とスポーツの両面で生徒の可能性を伸ばす環境が整っています。
実学を重んじる人材育成の場
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、「人物を畑に還す」を建学の精神とし、実学を重視した教育を展開する中高一貫校です。高校では、不撓不屈の精神や科学的探究心、国際感覚を育む指針のもと、学力向上や進路指導を徹底。中学では、実験・観察を重視した実学教育や国際社会で活躍する力を養うカリキュラムを提供します。4つのコース制を採用し、生徒一人ひとりの個性を伸ばす環境が整っています。
地域とともに歩む学びの場
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、「みんなの学校へ。」を掲げ、地域とのつながりを大切にする中高一貫校です。その一環として、公開市民講座を開催し、英会話教室やオリエンテーリングなど、多彩な講座を提供。主催は同校と実行委員会、共催には後援会も参加し、東松山市や吉見町などの自治体が後援しています。地域住民や生徒の家族を対象に、無料・有料の講座を通じて学びの場を広げ、地域に開かれた学校づくりを進めています。
農三中の教育内容

実学を通じて育む知恵と探究心
東京農業大学第三高等学校附属中学校では、学びの根幹を「実学」に置き、知識を知恵へと昇華させる教育を実践しています。フィールドラーニングや醸造・稲作などの体験学習を取り入れ、自ら学ぶ力を育成。ダイズ栽培や味噌づくりでは、仮説検証のプロセスを通じて探究心を養います。また、論理的思考力を高める「論理の時間」や、北海道修学旅行での水産加工体験など、実践的な学びを通じて、生徒たちは柔軟な思考力と実践力を身につけていきます。
世界基準の英語力と表現力を育む国際教育
東京農業大学第三高等学校附属中学校では、「高い英語力」と「考える力」を兼ね備えた国際人の育成を目指し、多文化交流や実践的な英語学習を重視しています。
グローバルな視野を広げるプログラム
- 日本文化理解/異文化理解(中1)
華道や百人一首などを通じて日本文化への理解を深める一方、国内滞在の留学生との「イングリッシュワークショップ」を実施。日本と世界の視点からグローバルな感覚を養います。 - グローバルイングリッシュキャンプ(中2)
宿泊型語学研修で、多国籍の講師や参加者と英語でのコミュニケーションを実践。「伝わる英語」の感覚を身につけ、積極的に英語を使う自信を育みます。
実践的な英語研修
- 海外語学研修(ニュージーランド)
午前は英語レッスン、午後は現地校での授業を体験。スクールバディ制度により、リアルな異文化交流を実現します。 - 河口湖アチーブイングリッシュキャンプ
1日最大10時間の英語集中指導を行い、発音やスピーキングを中心に「使える英語」を短期間で強化します。
「話す」から「伝わる」英語へ
- オンライン英会話(Skypeによるマンツーマン学習)
日常的に英語の受信力・発信力を鍛え、実践的な英会話力を向上。 - 文化祭「浪漫祭」
英語劇やデザインプレゼンテーションなど、学年ごとに英語での表現力を競い合い、実践を通じて「伝わる英語」を磨きます。
英語をツールとして自在に使いこなし、国際社会で活躍できる力を養うため、農大三中では多彩な国際教育プログラムを展開しています。
知を育む6年間の学び—未来への礎を築く
農大三中の6年一貫教育は、知的探究心を育て、学ぶ習慣を定着させることから始まります。中学では基礎学力の充実と社会への視野を広げる学びを提供し、高校では自己の適性を深く理解し、進路を明確にしていきます。百人一首や農業体験、語学研修などの実践的なプログラムを通じ、知識を応用できる力を養成。さらに、英語劇やプレゼンテーションを通じた発信力の強化により、国際社会で活躍するための力を培います。
2023年の入試情報を徹底解説

東農大三中の特色
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、学力向上を目指した充実した教育環境を提供しています。2025年度の入試では、特待入試を含む複数の入試区分を実施し、学力を問う試験と面接を通じて、生徒を選抜します。試験科目には国語、算数、社会、理科などがあり、多様なニーズに対応しています。入学後は、優れた学業成績を収めた生徒には特待生制度もあり、学費の一部が免除されるメリットがあります。また、制服採寸などの入学手続きはオンラインで行い、柔軟な手続きが可能です。
幅広い進学実績を誇る中高一貫校
東京農業大学第三高等学校は、埼玉県東松山市に位置する男女共学の私立中高一貫校です。学力や目標に応じた3つのコースを設置しており、Ⅰコース(進学重視)は偏差値62、Ⅱコース(文武両道)は偏差値58、Ⅲコース(スポーツ科学)は偏差値54となっています。系列の東京農業大学をはじめ、埼玉大学などの国公立大学、早慶上理やGMARCHといった難関私立大学への進学実績も豊富で、生徒一人ひとりの進路実現を支援しています。
多様な入試方式と効果的な対策
東京農業大学第三高等学校の入試は、推薦入試Ⅰ・Ⅱ、一般入試、帰国子女入試の4種類があります。推薦入試Ⅰ・Ⅱはマークシート方式の3教科(国・数・英)、一般入試は記述式の5教科(国・数・英・理・社)で総合的な学力が問われます。帰国子女入試も同様の試験形式に加え、面接試験が実施されます。合格の鍵は、過去問演習を通じて出題傾向や形式に慣れることです。特に一般入試では記述力が求められるため、答案の書き方を意識した学習が効果的です。
3つのコースと充実した教育プログラム
東京農業大学第三高等学校は、「Ⅰコース(進学重視)」「Ⅱコース(文武両道)」「Ⅲコース(スポーツ科学)」の3つのコース制を採用しています。実学教育を重視し、教科横断型のフィールドラーニングやアクティブラーニングを積極的に実施。学習支援プログラム「EdOM」や自己管理プログラム「Study plus」など、生徒の学力向上を支援する体制も整っています。また、国際教育にも力を入れており、生徒主体のオーストラリア修学旅行や短期・中長期留学プログラムが充実し、グローバルな視野を持つ人材の育成を目指しています。
学校生活のリアルを知ろう!

強い部活動と伝統
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、全国屈指の強豪校として、多くの名選手を輩出している学校です。陸上競技部は、インターハイに毎年のように出場し、特に駅伝や長距離種目での活躍が際立っています。サッカー部は1991年にインターハイ出場を果たし、弓道部は男女ともに強豪として知られ、女子は2009年に近畿まほろば総体で優勝を成し遂げました。さらに、埼玉県内で唯一専任の応援団があり、地域の大会にも積極的に参加しているオリエンテーリング部も特徴的です。
多彩な学校行事
東京農業大学第三高等学校附属中学校では、学年やコースごとにさまざまな行事が行われています。スーパーセレクトコースや特進コースの生徒は、夏休みに行われる4泊5日のサマーセミナーを必修とし、学びの深さを増しています。校内マラソン大会や球技大会、体育祭などの体育行事も盛況で、全生徒が参加する大掃除も年に三回行われます。文化祭「浪漫祭」や英語スピーチコンテスト、百人一首大会など、学びを深めるイベントも豊富です。特に、新入生歓迎会やオリエンテーションは新たな仲間とともに学校生活をスタートする大切な行事です。
武揚会館とアクセス
東京農業大学第三高等学校附属中学校の武揚会館は、創設者・榎本武揚にちなんで名づけられた施設で、合宿所、食堂、部室棟、科学トレーニング室を備えています。館内には榎本武揚の胸像があり、歴史的な風格を感じさせます。学校へのアクセスは非常に便利で、東松山駅からスクールバスで最短10分、熊谷駅や鴻巣駅からもバスでアクセス可能です。自転車通学も認められていますが、通学に使用できる自転車は制限があります。スクールバスは東松山駅、熊谷駅、鴻巣駅、行田市駅などと連携しており、周辺地域からの通学がスムーズです。
進学実績と進路指導

大学合格実績
東京農業大学第三高等学校は、過去3年間で数多くの名門大学に合格者を輩出しており、特に国公立大学への進学実績が顕著です。例えば、北海道大学、筑波大学、茨城大学、群馬大学など、各年度で優れた成績を収めています。また、東京医科歯科大学や東京外国語大学などの難関大学にも複数の合格者を輩出しており、生徒一人ひとりの努力と成果が実を結んでいます。進学先は幅広く、医学部や外国語学部など、多岐にわたる分野での進学が実現しています。
農大三中の進路実績
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、進学先として多くの難関大学を誇り、現役合格を果たした先輩たちが数多くいます。東京大学、東京工業大学、筑波大学をはじめとする国立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学などの私立大学にも合格実績があります。併設大学である東京農業大学への推薦入試制度もあり、多くの生徒がこの制度を活用して進学しています。このように、農大三中は中高一貫教育の集大成として、優れた進路実績を誇ります。
実践重視のキャリア教育
東京農業大学第三高等学校附属中学校では、生徒が自ら考え、選択できる力を養うための実践的なキャリア教育を行っています。中学1年から3年までを通して、自己理解を深め、職業理解を高めるための活動が行われ、高校ではさらに学問研究や大学調査を進めます。キャリアデザインプログラムでは、職業体験や模擬ゼミ、進路講演を通して、自分の将来像を描き、理想の実現に向けた力を養います。また、進路指導部と担任教員が連携し、きめ細かなサポートを行い、現役合格を実現します。
よくある質問・口コミ評価
Q1: 学校の学習環境はどうですか?
A1: 学校内にはエドムという塾が新設され、テスト前にはテスト対策も行われています。授業が進むペースもスムーズで、メリハリのある学びを提供しているので、勉強に集中したい人にとっては非常に充実した環境です。
Q2: 学校のいじめの少なさについてどう思いますか?
A2: 学校内でのいじめはほとんど見られません。いじられるキャラが多く、仲の良い雰囲気が広がっています。ほとんど問題はなく、安心して学校生活を送ることができます。
Q3: 校則は厳しいですか?
A3: 校則は比較的普通で、女子には少し緩めに感じますが、男子には少し厳しい部分もあります。特に髪型や服装に関してはしっかりと規定がありますが、基本的には納得のいく範囲で運用されています。
Q4: 学校の部活について教えてください。
A4: 部活動は運動部も含めて積極的に活動しており、特にオリエンテーリング部や百人一首部は賞を獲得している実績があります。部活動に打ち込みたい人には満足のいく環境です。
Q5: 進学先についてはどうですか?
A5: 進学先に関しては、特に農三の高校へ進学を希望する生徒にとっては非常に適した学校です。進学実績も良く、特に農業に興味がある学生には強くおすすめできます。
Q6: アクセスや通学環境についてどう感じていますか?
A6: 学校のアクセスは少し不便かもしれませんが、周囲は自然に囲まれた落ち着いた環境です。スクールバスが利用できるため、移動には問題ありませんが、Wi-Fiが少し弱いのが気になる点です。
まとめ
東京農業大学第三高等学校附属中学校は、農業教育に特化した充実したカリキュラムと、多様な学習環境を提供しています。歴史ある教育理念と最新の設備を兼ね備えた本校は、未来の農業リーダーを育成する理想的な環境です。進学実績も優秀で、進路指導のサポート体制も整っているため、安心して学びを深めることができます。興味をお持ちの方は、ぜひオープンキャンパスに参加して学校の魅力を直接体感してください。