淑徳巣鴨中学高等学校は、東京都豊島区西巣鴨に位置する私立の中学校および高等学校です。校訓は「感恩奉仕」で、大乗仏教精神に基づく人格陶冶を目指しています。この校訓は、他の多くの恩を受けて生かされていることに対する感謝の心(感恩)と、その恩恵を他のために役立てる(奉仕)ことを表しています。
歴史と背景
学校は1972年まで商業科のみを設置していた女子高校でしたが、1973年に普通科を設置し、1979年に商業科を廃止して淑徳巣鴨高等学校と改称しました。1992年には男女共学となり、1996年には淑徳巣鴨中学校が開校し、中高一貫教育を行うようになりました。
教育方針と学校生活
学校の教育方針は、校訓「感恩奉仕」に加え、「おかげさま」の心を大切にしています。朝の挨拶運動やボランティア活動などを通じて、感謝と奉仕の精神を日常から学びます。学校のスクールカラーは紫で、シンボルマークのSマークは大乗仏教精神、一貫教育、社会福祉の三つの柱を表現しています。制服は高校がブレザー、中学が男子は詰襟、女子はセーラー服となっています。
コース制と学校行事
高等学校では選抜コースと特進コースの2コース制を採用し、中学校でもスーパー選抜コースと特進コースの2コース制です。学校行事としては、文化祭「淑鴨祭」や体育祭などがあり、仏教行事も行われます。
偏差値と評価
淑徳巣鴨高等学校の偏差値は56〜63で、中学校の偏差値は52.0です。学校の評価は一貫生と外進生で分かれる傾向があり、学校生活は生徒自身の姿勢次第で大きく変わるという意見があります。
卒業生と進学実績
著名な卒業生には競泳選手の池江璃花子や俳優の浅利陽介などがいます。進学実績としては、東洋大学、日本大学、明治大学などへの合格者が多数います。
淑徳巣鴨中学高等学校は、伝統と現代教育を融合させた学校教育を提供しており、生徒一人ひとりが感恩奉仕の精神を身に付けながら、学問や人間性を磨いています。
参考文献リンク