本郷中学校・高等学校は、東京都豊島区駒込に位置する私立男子校で、中高一貫教育を提供しています。学校は「本中」「本高」という略称で親しまれ、学校法人本郷学園によって運営されています。高等学校においては、2020年度まで高入生を受け入れていましたが、2021年度入試より高校募集を停止し、完全中高一貫校に移行しました。
本郷中学校・高等学校は、高松松平家第12代当主である松平賴壽によって1921年に設立されました。開校の背景には、当時の中等教育の普及と、公立中学の数が少ないことによる進学の困難さがありました。初代教頭には、日本の体操の父と称される永井道明が就任し、体育教育にも力を入れてきました。
建学の精神は「個性を尊重した教育を通して、国家有為の人材を育成する」ことにあります。文武両道を旨とし、自学自習の促進とクラブ活動への参加を奨励しています。中学全体で94%、高等学校全体で73%の生徒が部活動に参加していることからも、その活動の盛んさが伺えます。
入試に関しては、出願登録が12月から可能であり、インターネットを通じた写真のアップロードやPDF形式での受験票の保存など、受験生にとって便利なシステムが整っています。
過去には、ラグビーやサッカー、漕艇部などのクラブ活動が全国レベルで活躍していました。特にラグビー部は1985年の全国高等学校ラグビーフットボール大会で準優勝を果たし、花園の常連校として名を馳せていました。しかし、漕艇部は現在廃部となっています。
完全中高一貫校への移行により、本郷中学校・高等学校は一層統合された教育環境を整え、学生一人ひとりの個性と才能を伸ばす方針を強化していると考えられます。クラブ活動を含む文武両道の精神は、生徒たちの健全な成長に寄与していくでしょう。