
自由の森学園中学校・高等学校は、埼玉県飯能市にある私立の中高一貫校です。1985年(昭和60年)に創立され、「点数序列主義」に縛られない独自の教育方針で知られています。定期テストを実施せず、数値による成績評価を行わないという、日本の学校教育においては極めて珍しいスタイルを貫いている学校です。
「人間の自立と自由への教育を追求する」を教育理念に掲げ、生徒一人ひとりの個性と感性を大切に育てることを目指しています。制服・校歌・校章・生徒手帳がなく、管理教育とは正反対の方針で運営されている点も大きな特徴です。
本記事では、自由の森学園中学校・高等学校の偏差値、学費、入試情報、教育の特色、進学実績、口コミ、アクセスまで詳しく解説します。受験を検討している保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
自由の森学園中学校の偏差値は37~38程度とされています(首都圏模試センター調べ)。偏差値だけを見ると入りやすい学校に見えますが、この数値はあくまで学力テストの結果に基づく指標です。
自由の森学園は、学力偏差値で生徒を選抜する方針を採っていません。入学試験では、教科の知識だけでなく「学びへの意欲」や「自分の考えを表現する力」を重視しています。そのため、偏差値の数値だけで学校の教育レベルを判断することは適切ではありません。
| 項目 | 男子 | 女子 |
|---|---|---|
| 偏差値 | 37.5 | 37.5 |
| 入試倍率(実質) | 1.3倍 | 1.3倍 |
偏差値は年度や模試により変動します。最新の情報は自由の森学園公式サイトでご確認ください。
自由の森学園中学校の学費は、私立中学校としては標準的な水準です。以下に初年度と2年目以降の費用をまとめました。
| 費用項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 初年度納入金合計 | 約981,200円 |
| 2年目以降の年間費用 | 約571,200円 |
初年度納入金には、入学金・授業料・施設費・その他諸費用が含まれます。入学手続き時に約640,400円(入学金270,000円を含む)を納入し、残りの約340,800円を1年次中に納入する形式です。
なお、自由の森学園には独自の学費補助制度があり、年間授業料のうち最大396,800円、入学金のうち最大100,000円が補助される場合があります。経済的な事情で進学を迷っている方は、学校に直接相談されることをおすすめします。
自由の森学園中学校の入試は、年間を通じて複数回実施されます。以下は主な入試日程です。
| 入試区分 | 試験日 | 試験科目 |
|---|---|---|
| A入試 | 1月10日 | 2教科(国語・算数) |
| C1入試 | 2月7日 | 2教科 |
| C2入試 | 2月23日 | 2教科 |
A入試は1月に実施されるため、埼玉入試の前受け校としても活用できます。試験科目は国語と算数の2教科で、4教科型に比べて対策がしやすい点がメリットです。
選考では筆記試験の結果に加え、面接が行われる場合があります。自由の森学園は「生徒本人の意思」を重視するため、面接では志望動機や学校生活への期待などを自分の言葉で伝えることが大切です。
最新の募集要項は公式サイトの募集要項ページからご確認ください。
自由の森学園が他校と大きく異なる点は、その独自の教育方針にあります。以下に主な特色をまとめます。
自由の森学園では定期テストを実施していません。成績は数値(点数や偏差値)ではなく、教員が生徒一人ひとりの学びのプロセスを記述式で評価します。「何点取れたか」ではなく「何を学び、どう成長したか」を重視する方針です。
音楽は高校3年生まで、美術は高校2年生まで必修科目として設定されています。一般的な進学校では受験科目に集中するために芸術科目を縮小する傾向がありますが、自由の森学園では「豊かな感性と高い表現力」を育てることを教育の柱に据えています。
制服、校歌、校章、生徒手帳がありません。服装や髪型は自由で、生徒が自分自身で考え行動することを求められます。この「自由」は放任ではなく、「自分の行動に責任を持つ」ことが前提となっています。
座学だけでなく、自然環境を活かしたフィールドワークや、地域社会と連携した探究活動など、「等身大の体験」を通じた学びを大切にしています。飯能市の豊かな自然環境がこの教育を支えています。
自由の森学園の進学実績は、いわゆる難関大学への大量合格を目指すスタイルではありません。生徒一人ひとりが「自分が学びたいこと」を見極めて進路を選ぶため、進学先は多岐にわたります。
| 大学分類 | 主な合格先 |
|---|---|
| 国公立大学 | 都留文科大学、広島市立大学、長野大学 |
| 早慶上理ICU | 早稲田大学、慶應義塾大学、国際基督教大学 |
| GMARCH | 明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、学習院大学 |
| 日東駒専 | 日本大学、東洋大学、専修大学 |
| 芸術系 | 武蔵野美術大学、東京造形大学、国立音楽大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学 |
芸術系大学への進学が多いことが特徴的です。音楽・美術を高校まで必修として学ぶ環境が、芸術分野への進学につながっています。また、100校を超える指定校推薦枠を持っており、推薦制度を活用した進学も盛んです。
自由の森学園の口コミには、肯定的な意見と注意点の両方があります。以下に代表的な声を紹介します。
| 分類 | 内容 |
|---|---|
| 肯定的な声 | 校則が自由で個性を伸ばせる環境がある。いじめが少なく、多様な価値観を認め合う雰囲気がある。自分で考えて行動する力が身につく。 |
| 肯定的な声 | 芸術教育が充実しており、音楽や美術に興味がある子どもには最適な環境。先生との距離が近く、一人ひとりを見てくれる。 |
| 注意点 | 自由度が高いため、自分から積極的に動けない生徒には向かない場合がある。学習面で自己管理が求められる。 |
| 注意点 | 大学受験対策は自主的に取り組む必要がある。難関大学を目指す場合は、塾や予備校の併用を検討する家庭もある。 |
口コミ全体を通じて言えるのは、「自由の森学園に合う生徒」と「合わない生徒」がはっきり分かれるということです。自分の興味関心を深く追求したい、主体的に学びたいという意欲がある生徒にとっては、非常に充実した環境と言えるでしょう。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 埼玉県飯能市小岩井613 |
| 郵便番号 | 357-0066 |
| 電話番号 | 042-972-3131 |
| スクールバス | 西武池袋線「飯能駅」南口より約15分/JR八高線「東飯能駅」西口より約15分 |
| 路線バス | 西武池袋線「飯能駅」より国際興業バス→「飯能第二小学校前」下車、徒歩約15分 |
飯能駅から池袋駅までは西武池袋線の特急で約40分です。都心からのアクセスは決して近くはありませんが、スクールバスが運行されているため通学の負担は軽減されています。自然豊かな環境に立地しており、学校の教育方針である「等身大の体験」を実現するのにふさわしいロケーションです。
自由の森学園中学校・高等学校は、偏差値や点数にとらわれない独自の教育を実践する学校です。最後に、この学校が特に向いている家庭の特徴をまとめます。
| チェック項目 | 詳細 |
|---|---|
| お子さまの個性を伸ばしたい | 数値評価に縛られず、一人ひとりの成長を大切にする教育方針 |
| 芸術・表現活動に興味がある | 音楽・美術が必修で、芸術系大学への進学実績も豊富 |
| 主体性・自立心を育てたい | 自由な校風の中で「自分で考え、行動する力」が求められる環境 |
| テストや偏差値に疑問を感じている | 定期テストなし、数値評価なしの独自の教育スタイル |
入学を検討されている方は、まず学校説明会や体験入学に参加し、実際の雰囲気を肌で感じることをおすすめします。詳しい情報は自由の森学園公式サイトをご確認ください。