山手学院中学校は、神奈川県横浜市に位置する私立の中高一貫教育校です。建学の精神である「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間を育てる」を実現するため、国際交流や英語教育に力を入れています。中学3年生と高校2年生では、オーストラリアや北米でのホームステイを通じて、グローバルな視野を養う機会を提供しています。また、「Wise Freedom」を教育方針の中心に据え、自由と責任を重んじた学びを大切にしています。
山手学院中学校とは?その概要と魅力

山手学院中学校・高等学校は、神奈川県横浜市に所在する私立の中高一貫教育校で、1966年に設立されました。創設者姉弟の影響を受け、地域の文化や教育の発展にも貢献してきました。学校の教育方針は、建学の精神「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間を育てる」に基づき、生徒一人ひとりが自主性を持って成長できる環境を提供しています。
国際交流に力を入れ、積極的に海外との交流を深める取り組みを行っています。中学3年生ではオーストラリアでのホームステイ、高校2年生では北米での修学旅行を実施。これらの経験を通じて、生徒たちは異文化を理解し、国際的な視野を広げるとともに、英語力を向上させています。また、シンガポールのACSインターナショナルスクールとの交流プログラムもあり、グローバルな学びの場を提供しています。
教育内容では、「三本の柱」を基にした授業を展開しています。生徒たちは、礼儀、思いやり、勇気を大切にした「誠人教育」を受けるとともに、教科教育では「Learning for Life」を実現するために進路指導にも力を注いでいます。また、「Wise Freedom」を教育理念として、自由と責任のバランスを重視した学びの環境が整えられています。
山手学院中学校の進学実績とは?

山手学院中学校の進学実績は非常に優れており、国公立大学および私立大学の合格者数で優れた実績を誇ります。特に東京大学や東京工業大学、横浜国立大学、東京都立大学などの難関大学に多くの生徒が合格し、学力の高さを証明しました。また、早稲田大学や慶應義塾大学、明治大学など、私立大学にも多数の合格者を輩出しています。学校では、生徒一人ひとりに合った進路指導が行われ、着実に進学実績を積み重ねています。
山手学院の進路指導は、早期から始まる多様なサポート体制が特徴です。中学2年生から模擬試験を実施し、進路意識を高める機会を提供します。高校1年生では、将来の選択肢を広げるための進路説明会やオープンキャンパスへの参加を促進。高校2年生では、文系・理系に分かれて大学入試の全体像を理解し、具体的な入試情報や大学の学びを深める活動が行われます。高校3年生では、受験指導や模擬面接、推薦入試対策を行い、合格へ向けた最後のサポートを提供します。保護者向けの説明会も定期的に実施し、家族全体で進路選択をサポートします。
教育の特徴とカリキュラム
6年間の総合的な学び
山手学院では、6年間を3期に分け、基礎学力から応用力まで段階的に育成します。前期では基礎学力をしっかりと固め、特に英語では独自教材を使ってコミュニケーション能力を養います。中期では、選抜クラスを設け、発展的な学習を通じて学力向上を図り、少人数制で個別指導を強化。後期では、難関大学を目指す選抜クラスと、文系・理系に分かれた一般クラスで効率的に学び、選択授業も充実しています。
オーストラリアホームステイ
山手学院では、2002年度より中学3年生全員を対象に、オーストラリア・クイーンズランド州でのホームステイプログラムを実施しています。毎年11月初旬に6泊7日の日程で行われ、このプログラムは国際交流活動の第一歩として、また中学1年からの英語学習の集大成として位置付けられています。生徒たちは現地の家庭に滞在し、異文化交流を深めると共に、英語の実践的な活用を体験します。
北米研修プログラム
山手学院では、1969年から続く高校2年生対象の北米ホームステイプログラムを実施しています。毎年4月中旬に15泊16日の期間で、カナダまたはアメリカの都市に2名1組でホームステイを行います。生徒たちは現地の学校に通いながら、日本の文化を紹介する活動やパフォーマンス、現地の行事に参加し、異文化交流を深めます。このプログラムは、世界を肌で感じる貴重な2週間であり、国際的な視野を広げる機会です。
学校生活の実態

山手学院のスポーツ系クラブは、文武両道を目指し、様々な部活動で成長を目指しています。空手道部では中高生が一緒に練習し、技術向上と責任感を育んでいます。弓道部は未経験者でも上位大会を目指し、剣道部は仲の良い先輩後輩の関係が特徴です。硬式野球部は学業と両立しながら甲子園を目指し、サッカー部は知的なスポーツとしてテクニックを重視しています。柔道部は初心者から有段者を目指し、水泳部は高い目標を掲げて切磋琢磨しています。
文科系クラブは、さまざまな活動を通じて生徒の個性を育んでいます。アニメーション部では毎年オリジナルのアニメーションを作成し、囲碁・将棋部はプロ級の指導を受けて大会に参加します。演劇部は舞台制作に時間をかけ、合唱部は音楽コンクールや定期演奏会で成果を発表。華道部は四季折々の花を生け、軽音楽部は多様な音楽に挑戦します。その他にも茶道部、写真部、書道部、吹奏楽部など、各部活動が文化を発展させ、仲間との交流を深めています。
また、学校行事やイベントも盛りだくさんです。入学式や新入生歓迎スポーツ大会を皮切りに、北米ホームステイや大学入試報告会などの多彩な活動が展開されます。5月には校外活動や中間試験、6月にはスケッチコンクールや大学模擬講義が行われ、7月には水泳大会や北米研修講習が実施されます。秋には山手祭や模擬試験、オーストラリア・ホームステイが予定され、冬には合唱コンクールや冬期講習も行われます。年末から年始にかけては、実力テストやニュージーランド留学があり、学年末試験と卒業式で締めくくられます。
学費について知っておくべきこと
山手学院中学校の入学後の学費は、月額59,800円(授業料、維持費、グローバル教育費、タブレット費用、父母の会費)で、年一回で保健衛生費や図書館運営費など計121,400円が必要です。さらに、施設設備費240,000円と教育振興費100,000円が入学後に納入されます。特待生制度があり、成績優秀者には授業料や施設設備費の全額免除があります。
また、優遇措置として、海外在留歴1年以上で帰国した者や英語試験で一定スコアを取得した者に特典があります。これらの条件に該当する場合、証明書を提出することで優遇措置が適用されます。詳細な学費や支払い方法については、公式サイトや入学案内資料を参照してください。
山手学院中学校の入試情報

山手学院中学校の入試は、の一般入試はA・Bの2日程実施され、2科目と4科目から選択受験し、特待日程は2科目のみの受験となります。
問題の難易度は全体的に標準レベルとなるため、どの科目も基礎知識をしっかりと身につけ苦手単元を作らないようにしましょう。
ケアレスミスをしないよう丁寧な解答を心がけ、基本問題は確実に得点することが重要となります。過去問対策を重点的に行い、出題傾向を把握しておきましょう。
よくある質問
学校の雰囲気はどうですか?
学校は全体的に明るく、平和な雰囲気が漂っています。生徒主体で、先生方が上手にコントロールしており、気負うことなく楽しく過ごすことができます。個性豊かな生徒が多く、どのような人とも馴染みやすい環境が整っています。
いじめはありますか?
いじめについては、目立った問題は聞かれません。もちろん小さなトラブルはあるかもしれませんが、先生たちがしっかりと生徒を見守り、何か問題があれば即座に対応してくれるため、いじめの少なさに関しては非常に高評価です。
学習環境はどのようですか?
学習環境は充実しており、テストや補習、希望制の講座などもあります。特に英検対策などは評価が高く、格安で提供されているため、学習支援はしっかりと行われています。生徒一人ひとりの成績に対しても、きめ細やかなサポートがあります。
部活動の充実度はどうですか?
部活動は非常に充実しており、さまざまな部活動が活発に行われています。顧問の先生がしっかりとサポートしてくれ、実績も出ている部活が多くあります。特に個人競技では成果を挙げている生徒も多く、部活動の環境はとても良いと言えます。
まとめ
山手学院中学校は、質の高い教育と充実した学習環境を提供することで、多くの生徒に支持されています。進学実績の高さや多様な課外活動、そして親しみやすい学校生活は、学びたい意欲を持つ生徒にとって理想的な環境と言えるでしょう。
受験を考えている保護者の方々には、山手学院中学校の詳細な情報をしっかりと理解し、子供たちの将来を見据えた選択をしていただきたいと思います。入試情報や進学実績、学費など、必要な情報を基にしっかりと準備を進めることで、子供たちの夢を実現するお手伝いができるでしょう。