2027年度(令和9年度)の関西の私立中学入試は、2027年1月16日(土)に解禁されます。大阪私立中学校高等学校連合会が公表した令和9年度の入試日は「中学校 令和9年1月16日(土)以降」で、関西2府4県の私立中学はこの日を初日として3日間から1週間ほどの間に入試を集中させます。首都圏の2月1日開始より半月早く、埼玉(1月10日)・千葉(1月20日)とも重ならない独自の日程です。

2026年9月7日時点で、関西の主要私立中学のうち11校が2027年度の生徒募集要項または募集概要を公式サイトで公開しています。この記事では、その11校について試験日・募集人員・出願期間・受験料・合格発表日を一覧に整理しました。数値と日程はすべて各校が公開した公式資料で確認したものです。あわせて、高槻中学校が2027年度から実施する定員変更と特待生制度の新設についても、公式の変更点資料をもとに整理します。

2027年度の解禁日は1月16日(土)。日程の決まり方

関西の私立中学入試には、都道府県ごとの私立中学高等学校連合会(中高連)による申し合わせがあります。各校が勝手な日に入試を行うと受験生が同日に複数校を受けられなくなるため、「この日より前には入学試験を実施しない」という解禁日をそろえる仕組みです。解禁日は1月中旬の土曜日に置かれるのが通例で、2026年度は1月17日(土)、2027年度は1月16日(土)にあたります。

大阪私立中学校高等学校連合会は令和9年度入試情報として、中学校を「令和9年1月16日(土)以降」、高等学校を「令和9年2月10日(水)初日」と公表しています。兵庫県私立中学高等学校連合会は、2026年9月7日時点で公式サイトに「次年度の入試情報は10月末に掲載予定」と掲示しており、県単位の一覧はこれからです。ただし各校が個別に公開した募集要項を見ると、灘中学校・大阪星光学院中学校・高槻中学校・開明中学校・明星中学校・須磨学園中学校・帝塚山中学校がいずれも初日を1月16日(土)に設定しており、実質的にこの日が関西全体の解禁日になっています。

2027年1月のカレンダーは、16日が土曜、17日が日曜、18日が月曜、19日が火曜です。土日の2日間に主要校の1回目・2回目が集中し、月曜・火曜に後半日程が置かれる並びになります。

1月16日(土)に初日が並ぶ主要校

解禁日当日に入試を置いたのは、灘中学校・大阪星光学院中学校・高槻中学校・開明中学校・明星中学校・須磨学園中学校・帝塚山中学校・金蘭会中学校・白陵中学校です。多くの受験生にとって「第1志望を受ける日」がこの1月16日になります。

学校名(所在地・種別) 1月16日の入試回と時間 募集人員
灘中学校(兵庫県神戸市・男子校) 1日目 国語・理科・算数(2日目1月17日に算数・国語) 約180名
大阪星光学院中学校(大阪市・男子校) 入学試験(1回入試) 約190名(連携校特別選抜者を含む)
高槻中学校(大阪府高槻市・共学校) A日程 8時15分着席(開門7時30分) 264名(A日程・B日程・英語選択型の合計)
開明中学校(大阪市・共学校) 前期日程 8時30分集合 240名(スーパー理数120名・理数120名/4回入試合計)
明星中学校(大阪市・男子校) 前期 午前8時集合/午後特進 午後4時15分集合 6ヵ年一貫コース 約220名
須磨学園中学校(兵庫県神戸市・共学校) 第1回入試 午前 第1回〜第3回の合計(各回の内訳は要項に記載)
帝塚山中学校(奈良市・男女併学) 1次A入試 午前/1次B入試 午後 4回入試(1次A・1次B・2次A・2次B)
金蘭会中学校(大阪市・女子校) A日程 午前8時30分集合/A日程 午後4時30分集合 60名(スタンダード型45名・自己アピール型15名)
白陵中学校(兵庫県高砂市・共学校) 前期(年度当初の予定) 秋季発行の募集要項で確定

白陵中学校が公開しているのは「令和9年度生徒募集概要(予定)」で、同校は「上記概要は年度当初の予定です。詳細は秋季発行の生徒募集要項をご覧ください」と注記しています。出願前には確定版の要項を必ず確認してください。

1月17日(日)以降の日程と複数回入試

関西の入試は「解禁日に第1志望、翌日以降に併願校」という組み方が一般的です。2027年度は、清風南海中学校のA入試と洛南高等学校附属中学校が解禁日当日ではなく後半に置かれている点が、併願を組むうえでの分かれ目になります。

学校名 1月17日(日) 1月18日(月) 1月19日(火)以降
灘中学校 2日目(算数・国語) 1月19日(火)午前10時30分頃 合格発表
須磨学園中学校 第2回 午前/第3回 午後(第3回は本校会場・三宮会場) 第2回・第3回 合格発表 午後4時〜
高槻中学校 B日程 午後2時15分着席(開門午後0時30分) 1月19日(火) B日程 合格発表
清風南海中学校 A入試 午前8時30分試験開始 A入試 合格発表 午前9時〜 1月19日(火) B入試/1月20日(水) B入試合格発表
明星中学校 後期入試 後期 合格発表 午後4時
開明中学校 中期A・中期B日程 中期A・B 合格発表 午前11時30分〜 1月19日(火) 後期日程/1月20日(水) 後期合格発表
洛南高等学校附属中学校 入学試験(3教科型・4教科型) 1月20日(水)午後3時30分 Web合格発表
帝塚山中学校 2次A入試 午前 2次B入試 午後
金蘭会中学校 B日程 1月27日(水) C日程
白陵中学校 前期 合格発表(予定) 後期(予定) 1月20日(水) 後期合格発表(予定)

洛南高等学校附属中学校は令和9年1月18日(月)の1回入試です。募集定員は約280名(内部進学者約90名を含む)で、国語150点・算数150点・理科100点の3教科型と、国語150点・算数150点・理科50点・社会50点の4教科型のいずれかを選び、どちらも合計400点満点で判定します。3教科型・4教科型による有利不利をつけない設計です。

清風南海中学校は男女約270名の募集で、A入試が約220名、B入試が約50名。A入試には専願と併願があり、専願で受験するとA入試成績に10点が加算されます。さらに専願に限り英語検定資格による加点があり、英検2級(CEFR B1相当)で10点、英検準1級以上(B2以上)で20点が上乗せされます。証明書は2027年1月15日(金)必着で学校へ送付する必要があるため、出願と別に締切がある点に注意してください。

開明中学校は前期・中期A・中期B・後期の4回入試で、後期日程には受験回数に応じた加点があります。前期・中期A・中期Bのうち3回受験していれば15点、2回で10点、1回で5点が後期の合計点に加算されます。同校を第1志望にする場合、複数回受けることが得点面でも意味を持つ設計です。

出願はいつ始まるか。12月1日から順次スタート

関西の主要校はすべてWeb出願(インターネット出願)に統一されています。出願開始日は12月1日から12月19日に分布しており、締切は年内で終わる学校と、年明け1月中旬まで受け付ける学校に分かれます。とくに灘中学校・大阪星光学院中学校・洛南高等学校附属中学校は年内に締め切るため、冬休みに入ってから準備を始めると間に合いません。

学校名 出願期間 受験料
高槻中学校 2026年12月1日 10時 〜 12月25日 23時59分 1回 20,000円
清風南海中学校 2026年12月1日(火) 10時 〜 2027年1月13日(水) 23時59分 20,000円
金蘭会中学校 A日程・B日程 2026年12月1日(火) 〜 各日程前日16時/C日程 2027年1月18日(月) 〜 前日16時 20,000円(2回受験30,000円・3回受験35,000円)
開明中学校 2026年12月2日(水) 〜 2027年1月13日(水)(後期のみ1月18日(月)9時〜23時59分も受付) 20,000円
洛南高等学校附属中学校 2026年12月4日(金) 0時 〜 12月20日(日) 23時59分 20,000円
帝塚山中学校 1次A・1次B 2026年12月8日(火)9時 〜 2027年1月8日(金)23時59分/2次A・2次B 2027年1月18日(月)11時まで 要項に記載
明星中学校 2026年12月12日(土) 午前10時 〜 2027年1月11日(月・祝) 午後11時59分 20,000円
灘中学校 オンライン出願 2026年12月14日(月)午前9時 〜 2027年1月5日(火)午後5時/調査書郵送 12月18日(金)〜2027年1月6日(水)必着 要項に記載
大阪星光学院中学校 2026年12月14日(月) 0時 〜 12月22日(火) 23時59分 受験型により異なる(出願時に選択)
須磨学園中学校 第1回 2026年12月19日(土)〜2027年1月14日(木)16時/第2回 〜1月17日(日)8時/第3回 〜1月17日(日)14時 各回 20,000円

受験料は20,000円が関西の相場です。複数回受験に割引を設けている学校もあり、金蘭会中学校は2回受験30,000円・3回受験35,000円で、1回ずつ出願するより10,000円から25,000円安くなります。清風南海中学校は、A入試とB入試の両方に出願してA入試でスーパー特進コースに合格し入学した場合に限り、入学後にB入試の受験料を返金します。

灘中学校は他校と異なり、オンライン出願とは別に小学校が作成する調査書の郵送が必要です。オンライン出願の締切が2027年1月5日(火)午後5時、調査書の郵送が1月6日(水)必着なので、小学校が冬休みに入る前に担任へ依頼しておく必要があります。12月に入ってから頼むと、学校の年末年始の休みに当たって間に合わなくなります。

2027年度の主な変更点:高槻中学校の定員264名と特待生制度

2026年9月7日時点で公式に確認できる2027年度の大きな変更は、高槻中学校のものです。同校は「2027年度生徒募集要項」とあわせて変更点をまとめた資料を公開しており、次の3点を挙げています。

項目 2027年度の内容
募集定員 264名に変更
出願期間 12月1日10時〜12月25日23時59分(出願開始日を前年より早める)
入学時特待生制度 2027年より新規実施。A日程入学試験で男子・女子それぞれ成績上位5位以内で合格し、所定の入学手続を行った者が対象。合格発表時に志願者サイトで通知

特待生制度の新設は、関西の共学進学校としては志望動向に影響しうる変更です。A日程(1月16日)の上位合格者が対象で、男女別に枠が置かれています。同校のB日程は1月17日(日)午後2時15分着席(開門午後0時30分)で、合格発表は1月19日(火)です。A日程の合格発表は1月17日(日)午前10時掲示・午前11時Webなので、A日程の結果を見てから同日午後のB日程を受けるかどうかを決められる時間割になっています。ただし出願自体は12月25日で締め切られるため、B日程を受ける可能性が少しでもあるなら年内に出願を済ませておく必要があります。

このほか、洛南高等学校附属中学校の入学手続では、専願合格者が入学金100,000円の全額を、併願合格者はその一部金として50,000円を1月20日(水)・21日(木)に納入し、併願合格者は1月23日(土)の入学説明会当日に残金50,000円を現金で納める形が示されています。併願で押さえる場合の実質的な負担が、日程ごとに区切られている点は把握しておきたいところです。

保護者・受験生への影響と対策

1つ目は、併願プランの起点が1月16日(土)に前倒しになることです。2026年度入試の解禁日は1月17日(土)でしたから、2027年度は1日早まります。関西の入試は解禁日から4日ほどで主要校がほぼ終わるため、冬休みの過ごし方と体調管理のピークを1日前へずらす必要があります。学校の3学期始業日と重なる地域もあり、欠席連絡の段取りも早めに確認しておくと安心です。

2つ目は、出願締切が「年内」と「年明け」に二極化していることです。洛南高等学校附属中学校は12月20日(日)、大阪星光学院中学校は12月22日(火)、灘中学校は2027年1月5日(火)で締め切ります。一方、清風南海中学校と開明中学校は1月13日(水)まで受け付けます。年内締切の学校を1校でも受けるなら、11月中に受験校の骨格を決めておかないと出願が間に合いません。冬期講習の面談を待ってから決める、という進め方は2027年度には向きません。

3つ目は、加点制度の有無で「専願にするかどうか」の損得が変わることです。清風南海中学校は専願で10点、英検2級以上でさらに10〜20点が加算されます。金蘭会中学校は英検・漢検・数検・珠算検定・歴史能力検定の取得級に応じて最大20点を加点します(全日程対象)。開明中学校は後期日程に受験回数加点があります。これらは「同じ実力なら受け方で合否が動く」制度なので、秋のうちに受験校ごとの加点条件を洗い出し、間に合う検定は11月〜12月の回で受けておく判断が必要です。

4つ目は、会場の選択肢です。須磨学園中学校の第3回入試(1月17日午後)は本校会場に加えて三宮会場でも実施されます。ただし同校は「出願後の会場変更はできません」と明記しているため、当日の移動時間を踏まえて出願時に決めきる必要があります。前の入試を受けた会場からの移動時間を、実際の交通機関の時刻で確認しておいてください。

今後のスケジュール

時期 起きること・やること
2026年10月末 兵庫県私立中学高等学校連合会が令和9年度の入試情報を掲載予定(同連合会サイトの告知による)
2026年10月〜11月 各校の入試説明会・学校説明会。募集要項の確定版が順次公開される
2026年11月下旬 洛南高等学校附属中学校が公式サイトに出願サイトのバナーを設置予定(同校要項による)
2026年12月1日 高槻中学校・清風南海中学校・金蘭会中学校の出願開始
2026年12月20日〜22日 洛南高等学校附属中学校(20日)・大阪星光学院中学校(22日)の出願締切
2027年1月5日〜6日 灘中学校のオンライン出願締切(5日午後5時)・調査書郵送必着(6日)
2027年1月13日〜14日 清風南海中学校・開明中学校(13日)、須磨学園中学校第1回(14日16時)の出願締切
2027年1月16日(土) 関西私立中学入試の解禁日。主要9校の初日
2027年1月17日(日)〜20日(水) 2日目以降の入試と合格発表、入学手続
2027年1月23日(土) 洛南高等学校附属中学校の入学説明会・学用品採寸(予定)、金蘭会中学校の入学準備説明会は1月30日(土)
2027年2月10日(水) 大阪府の私立高校入試初日(大阪私立中学校高等学校連合会の告知による)

よくある質問

関西の中学入試は、なぜ全校が同じ日から始まるのですか

各府県の私立中学高等学校連合会(中高連)が、加盟校の入学試験の解禁日を申し合わせているためです。解禁日をそろえないと、有力校が少しずつ日程を前倒しして受験機会を囲い込み、受験生が複数校を受けられなくなります。大阪私立中学校高等学校連合会は令和9年度の中学入試を「令和9年1月16日(土)以降」と公表しており、2027年度はこの日が起点になります。ただし解禁日は「これより前に実施しない」という取り決めなので、清風南海中学校のA入試(1月17日)や洛南高等学校附属中学校(1月18日)のように、あえて後半に置く学校もあります。

首都圏在住ですが、関西の学校を併願できますか

日程のうえでは可能です。関西の主要校の入試は1月16日から1月20日ごろに集中しており、東京・神奈川の2月1日開始とは重なりません。埼玉の1月10日、千葉の1月20日とも大部分がずれています。ただし多くの学校が本校会場での受験を前提としており、須磨学園中学校の三宮会場のような例外を除いて、首都圏に試験会場が設けられているわけではありません。宿泊と移動を含めた日程になるため、1月10日前後の埼玉入試と続けて受ける場合は、体調面の負担を実際の移動時間で見積もってください。

2027年度の募集要項がまだ出ていない学校はどうすればよいですか

2026年9月7日時点では、甲陽学院中学校の公式サイトの募集要項ページは2026年度版(募集人員200名、出願期間2025年12月15日〜2026年1月7日)のままで、2027年度版は公開されていません。関西の私立中学は例年、秋(10月〜11月)に確定版の要項を公開します。白陵中学校のように「年度当初の予定」として概要だけを先に出す学校もあります。前年度の要項は日程の目安にはなりますが、出願方法や受験料、入試回の構成は変わることがあります。10月以降に各校の公式サイトを再確認し、確定版が出た時点で受験校の一覧を作り直すのが確実です。

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出典

最終更新: 2026年9月6日。掲載内容は出典時点の公表情報に基づきます。最新の募集要項は各校公式サイトで必ずご確認ください。

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合格之助(中村先生)

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