2027年度(令和9年度)の中学入試で、首都圏でいちばん早く結果が出るのは2月1日ではない。千葉県と茨城県の私立中学は、12月1日前後に「推薦入試」「第一志望入試」「専願入試」と呼ばれる入試を実施し、12月上旬には合格と入学手続を終える学校がある。そして、その出願受付は11月1日に一斉に始まり、多くは11月中旬から下旬で締め切られる。10月のうちに準備を終えていないと、受けること自体ができない。

東京都は事情が違う。東京都が2026年10月7日に公表した令和9年度都内私立中学校入学者選抜実施要項では、一般財団法人東京私立中学高等学校協会の定めとして、入学願書の受付は令和9年1月10日以降、入学者選抜の期日は令和9年2月1日以降と決められている(帰国生入試は除く)。つまり東京の私立中には12月に実施される一般の入試がない。千葉・茨城の12月入試は、首都圏の受験スケジュール全体のなかで「2か月早い本番」として独立して動いている。

本記事では、2027年度の募集要項と公式の入試情報を確認できた千葉県・茨城県の9校について、試験日・出願期間・合格発表・入学手続期限・提出書類・試験科目を一次情報から整理する。あわせて、各校が出願資格の欄に書いている「合格したら必ず入学する」という確約の文言が、どこまで踏み込んで書かれているかも比較する。

12月1日に集中する専願入試 9校の日程一覧

確認できた9校のうち7校が、試験日を2026年12月1日(火)に置いている。茨城の2校はこれより早い、あるいは遅い日程を取る。常総学院中学校の推薦・専願入試は11月28日(土)で、今回調べた中では最も早い。茗溪学園中学校は筆記試験を12月19日(土)に置き、面接だけを12月上旬にオンラインで先に行う方式を採る。

学校(所在地) 入試名 試験日 出願期間 合格発表 入学手続期限
東邦大学付属東邦中学校(千葉・習志野) 推薦入学試験(40名) 2026年12月1日(火) 11月2日(月)10:00〜11月16日(月)消印有効 12月2日(水)10:00 12月2日(水)〜3日(木)15:00
光英VERITAS中学校(千葉・松戸) 第一志望入試(集合8:15) 2026年12月1日(火) 11月1日(日)10:00〜11月30日(月)12:00 12月2日(水)9:00(Web)/10:00(校内掲示) 12月5日(土)14:00
二松学舎大学附属柏中学校(千葉・柏) 第一志望入学試験(30名・集合8:45) 2026年12月1日(火) 11月1日(日)10:00〜11月25日(水)15:00 12月2日(水)9:00予定 12月4日(金)
日出学園中学校(千葉・市川) 推薦入試(50名程度) 2026年12月1日(火) 11月1日〜11月17日(火)15:00(郵送は11月18日必着) 12月2日(水)17:00〜(インターネット) 要項に記載なし(書類は後日受取)
八千代松陰中学校(千葉・八千代) IGS特待推薦入試(10名程度)/LRコース自己推薦入試 2026年12月1日(火) 11月1日(日)〜11月17日(火)15:00 12月3日(木)10:00 公表資料に記載なし
八千代松陰中学校(千葉・八千代) LRコース学科推薦入試 2026年12月2日(水) 11月1日(日)〜11月17日(火)15:00 12月3日(木)10:00 公表資料に記載なし
成田高等学校付属中学校(千葉・成田) 第一志望入試 2026年12月1日(火) 募集要項(デジタルパンフレット)に記載 同上 同上
国府台女子学院中学部(千葉・市川) 推薦入試 2026年12月1日(火) 募集要項に記載 同上 同上
常総学院中学校(茨城・土浦) 推薦・専願入試(70名) 2026年11月28日(土) 11月1日(日)0:00〜11月25日(水)16:00 12月1日(火)10:00 12月11日(金)9:00〜16:00
茗溪学園中学校(茨城・つくば) 第1回推薦方式〈専願〉(AC30名/MG45名) 筆記12月19日(土)集合9:00/面接12月5日または12日(オンライン) 11月13日(金)10:00〜12月1日(火)22:00 12月23日(水)11:00 12月24日(木)16:00
茗溪学園中学校(茨城・つくば) IC11月(専願・併願/20名) 筆記11月14日(土)オンライン/面接10月31日または11月7日 10月2日(金)10:00〜10月16日(金)22:00 11月24日(火)11:00 12月23日(水)16:00

日程の幅がそのまま「結果が出る順番」になる。常総学院中学校で12月1日午前10時に合格が分かり、東邦大学付属東邦中学校・光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・日出学園中学校は12月2日、八千代松陰中学校は12月3日に発表される。茗溪学園中学校の推薦方式だけは12月23日まで結果が出ない。12月の3週間で、合格を1つ持った状態になるか、1月入試に向き直すかが決まる構造である。

このほか、和洋国府台女子中学校は2026年度(令和8年度)入試で推薦入試を12月1日に実施し、募集人員45名に対して応募79名・受験77名・合格67名という結果を公表している(同校の中学入試データ)。2027年度の日程は本記事の執筆時点で公式サイトに掲載されていないため、上の表には含めていない。千葉県内では、ほかにも12月に推薦入試や自己推薦入試を行う学校があり、要項の公開が10月下旬以降になる学校も残っている。

出願は11月1日開始が多数 締切は11月16〜30日に分かれる

出願開始日は、光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・日出学園中学校・八千代松陰中学校・常総学院中学校の5校が11月1日(日)でそろっている。東邦大学付属東邦中学校だけが11月2日(月)10時からで、1日ずれる。茗溪学園中学校の推薦方式は11月13日(金)開始と遅く、締切が12月1日(火)22時なので、ほかの学校の12月1日入試を受けた当日まで出願できる計算になる。

締切はばらつきが大きい。最も早いのは東邦大学付属東邦中学校の11月16日(月)で、しかもこの学校は消印有効という締め方をしている。インターネット出願に加えて提出書類の郵送が必要な方式のため、締切の意味が「サイトでの操作完了」ではなく「郵便局に出した日」になる。二松学舎大学附属柏中学校と常総学院中学校は11月25日(水)で、時刻はそれぞれ15時・16時と異なる。最も遅いのは光英VERITAS中学校の11月30日(月)12時で、試験日の前日正午まで出願できる。

締切時刻が平日の日中に置かれている点は見落としやすい。15時・16時という締切は、保護者が仕事中の時間帯である。前日夜までに決済まで終える前提で動くほうが安全だ。

「合格したら必ず入学」の確約はどこまで書かれているか

12月入試の本質は日程の早さではなく、出願資格に書かれた確約条件にある。各校の要項の文言を並べると、同じ「専願」でも踏み込み方に差があることが分かる。

学校 出願資格・要項の記載
東邦大学付属東邦中学校 「合格した際には所定の手続きを経て必ず入学する者」(推薦入学試験の出願資格)
光英VERITAS中学校 「本校を第一志望とし、合格後入学を確約する者」
二松学舎大学附属柏中学校 「第一志望入学試験は、本校を第一志望とし、合格後は入学を確約できる者」
八千代松陰中学校 「本校を第一志望とし、中高6ヵ年の一貫教育を希望する者」(推薦入試の対象)
常総学院中学校 「本校を専願(第1希望)とする者」。さらに「推薦・専願入試合格者は本校第1希望の受験生を対象とした入試となりますので、入学手続を辞退することはできません」と明記
茗溪学園中学校 「本校を専願とし、合格した場合は入学を確約できる者(スライド合格を含む)」
国府台女子学院中学部 推薦書に「下記の児童は出願資格を充たしており、合格の上は必ず貴学院に入学する者と認めますので推薦します」。出願資格には「合格したら必ず入学すること。また、中学部課程修了後も本学院高等部へ進学する意志があること」

踏み込みが最も強いのは常総学院中学校である。「入学手続を辞退することはできません」という一文は、合格後の撤回を正面から封じている。国府台女子学院中学部は、確約の対象を入学時点だけでなく中学部修了後に高等部へ進む意志まで広げて書いている点が特徴的だ。しかも小学校(記入後に郵送)長の公印と記載責任者の印を必要とし、児童本人ではなく在籍小学校が「必ず入学する者と認める」と署名する形式になっている。保護者の意思だけで出せる書類ではない。

一方、東邦大学付属東邦中学校・光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・茗溪学園中学校は「確約する者」「確約できる者」という出願資格の形で書いており、辞退した場合の扱いまでは要項に書かれていない。書かれていないことを「できる」と読むのは危険で、判断が必要な場合は出願前に学校へ確認するのが筋である。

小学校に依頼する書類がある 10月中に頼まないと間に合わない

12月入試のもう一つの関門が提出書類である。推薦書・報告書・調査書は受験生や保護者が書くものではなく、在籍する小学校の先生や校長が作成する。出願開始が11月1日で締切が11月中旬〜下旬ということは、依頼は10月のうちに済ませておく必要がある。

学校 必要な提出書類 誰が作成するか
東邦大学付属東邦中学校 自己推薦書(インターネット出願に加えて郵送が必要) 受験生本人
二松学舎大学附属柏中学校 志望理由書・自己アピール申請書・6年生1学期または前期の通知表のコピー(簡易書留で郵送・出願期間内必着) 受験生・保護者
日出学園中学校 推薦書(公式サイトからダウンロードし、在学中の小学校で記入して郵送)。一般入試Ⅰ期・Ⅱ期の第一志望者向けには第一志望確約書を別に用意(1枚でⅠ期・Ⅱ期両方に使える) 小学校(記入後に郵送)
八千代松陰中学校 IGS特待推薦入試・LRコース学科推薦入試は推薦書(公式サイトからダウンロード) 小学校
国府台女子学院中学部 推薦書(学校長の公印・記載責任者の印、2026年4月から10月末日までの出席状況。欠席が10日を超える場合は理由も記入) 小学校
常総学院中学校 調査書(小学校で作成・厳封。全員提出)。推薦入試出願者は推薦書(小学校で作成・厳封)も。英検・数検等の資格で出願する場合は証明書のコピー 小学校
茗溪学園中学校 報告書・小学校長の推薦書(いずれも小学校が作成。用紙は学校ウェブサイトからダウンロード) 小学校

常総学院中学校は、推薦入試でなくても調査書を全員提出と定めている点に注意したい。同校の要項は「推薦入試は、小学校校長の推薦がある受験生のための入試です。それ以外は、すべて専願入試での出願となります」と区分しており、専願入試でも小学校が作成・厳封した調査書が必要になる。印刷して担任に渡す運用が前提なので、保護者側で用紙を用意する時間も見込んでおきたい。

茗溪学園中学校は、推薦方式の出願資格に評定の数値基準を置いている。5年次と6年次の9教科の評定合計が46以上で、学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事の推進に顕著な役割を果たした、地域活動で顕著な功績がある、学術・芸術・スポーツ等で市・郡レベル以上の大会に入賞した、のいずれかに該当する者。あるいは評定合計が44以上で、英検3級以上・漢検2級以上・数検3級以上のいずれかを取得した者である。要項には「出願資格を満たしているか事前に小学校に確認してください」とあり、評定の確認そのものが小学校への依頼事項になる。

常総学院中学校の出願基準も似た構造で、6年次1学期の3段階評定で国語と算数がともに3、英検4級以上、数検4級以上またはジュニア・プログラミング検定2級以上、学術研究・芸術・スポーツ・ボランティア活動等での成果、人物優良で本校への入学を熱望する、の5項目のうち1つ以上を満たすことが条件になっている。

試験科目は2科+面接が主流 作文や表現力検査を課す学校も

12月入試の試験科目は、1月・2月の一般入試と同じではない。国語・算数の2科に面接や作文を組み合わせる形が主流で、4科を課すのは東邦大学付属東邦中学校だけだった。

学校 試験科目・配点
東邦大学付属東邦中学校 学力試験(国語・算数 各100点45分、社会・理科 各50点30分)+自己推薦書
光英VERITAS中学校 2科(国算)と面接、または4科(国算社理)と面接。国語・算数各100点50分、社会・理科各60点30分、面接は約8分
二松学舎大学附属柏中学校 国語(100点)9:00〜9:45、算数(100点)10:05〜10:50、表現力検査(自己アピール・個人面接)11:00〜
日出学園中学校 国語・算数・作文・グループ面接
常総学院中学校 算数・国語(各100点50分)および受験生のみ個人面接。英検4級以上で出願した場合は算数1科、数検等で出願した場合は国語1科も選択可(ただしADクラス特待をめざす場合は2科必須)
茗溪学園中学校 国語50分100点・算数50分100点。本人(個人)面接は全員、寮生は保護者面接も。面接は計15〜20分でオンライン実施

二松学舎大学附属柏中学校の「表現力検査」は、自己アピールと個人面接を組み合わせたもので、学科試験の後に11時から実施される。日出学園中学校は作文とグループ面接を課す。常総学院中学校は、英検4級以上や数検4級以上を持っている受験生に限り1科目受験を認めるという、資格と科目数を連動させる設計になっている。ただし同校は、ADクラス特待(スーパーAD)やADクラス特待をめざす受験生は必ず2科を選ぶように指定しており、特待を狙うなら1科の選択肢は実質使えない。

専願入試に合格した後、もう一度受けられる仕組みがある

12月の専願入試で合格すると受験が終わると思われがちだが、要項を読むと「合格した後に、もう一度受ける」仕組みを用意している学校が複数ある。ねらいは特待生の選抜や上位コースへの挑戦である。

日出学園中学校の初年度特待は、I期・II期・2科・4科それぞれの成績上位5%以内の者を対象とし、初年度納入金(授業料を含む)のうち80万円ほどが給付される。要項には「推薦入試で合格した方にも制度を適用しますのでI期入試を受けていただきます。その際の受験費用はかかりません、またこの結果で不合格になることはありません」と書かれている。合格を失うリスクなしに特待に挑戦できるという設計である。

成田高等学校付属中学校も同じ方向で、「12/1第一志望入試合格者はSS入試を受験することができます」「受験料は無料です」と公表している。SS(スカラシップ)入試は1月20日の実施で、合格した場合の入学手続は全額納入または一時金5万円で延納できる扱いになっている。同校は一般入試(1月20日)について、出願時に第1志望校として「成田高等学校付属中学校」と入力した受験生が専願、それ以外の学校名を入力した受験生が併願になるという運用を公表しており、「毎年誤入力の事例があります」と注意を促している。

光英VERITAS中学校は逆に、第一志望入試の出願者に対して「必ず同時に第1回入試(1月20日)を出願してください」と義務づけている。受験料は1回22,000円だが、この同時出願は2回分で22,000円に軽減される。二松学舎大学附属柏中学校も、第一志望入学試験を受験した者は1月の入試を10,000円で受験できるとしている(通常は20,000円で1月中の全回を受験可能)。

茗溪学園中学校のスライド合格は条件がやや複雑である。ACクラスの合格点に満たない場合でも基準に達していればMGクラスでの合格となり、「推薦方式は合格した場合は入学確約が条件ですので、スライド合格の場合も必ず入学手続を行ってください(MGの合格を保持したままACに再挑戦できます)」と書かれている。入学手続を行わなかった場合はスライド合格そのものが無効になる。常総学院中学校も、上位クラスや特待をめざして再受験する場合は「必ず入学手続を済ませてから」出願するよう求めており、受験料は再受験でも別途必要とされている。

受験料と入学手続時の納入額

12月入試は合格発表から手続期限までが短い。東邦大学付属東邦中学校は12月2日10時の発表に対して手続が12月3日15時まで、光英VERITAS中学校は12月2日発表で12月5日14時まで、二松学舎大学附属柏中学校は12月2日発表で12月4日までである。納入額を事前に把握しておかないと、数日で用意することになる。

学校 受験料 入学手続時の納入額
東邦大学付属東邦中学校 26,000円 入学金34万円(コンビニでの納入限度額は30万円)。入試成績が特に優秀な者は入学年度の年間授業料を免除
光英VERITAS中学校 1回22,000円(第一志望入試と第1回入試の同時出願は2回分で22,000円) 要項概要には手続期限のみ記載
二松学舎大学附属柏中学校 20,000円(第一志望入試受験者は1月入試を10,000円で受験可) 公表資料に記載なし
常総学院中学校 20,000円(オンライン決済) 入学手続時納入金400,000円(入学金250,000円+施設費150,000円)。別途、学生・こども総合保険料21,000円とChromeBook端末代約90,000円。ADクラス特待合格者は納入金が免除
茗溪学園中学校 単独出願20,000円/同時出願30,000円(IC11月は30,000円) 入学金を12月24日16時までに納入。推薦方式は延納制度の適用外
八千代松陰中学校 公表資料に記載なし IGS特待推薦入試の合格者は全員特待生で、入学時納付金および6年間の学費が免除

八千代松陰中学校のIGS(6ヵ年特進)コース特待推薦入試は、募集人数10名程度で「全員特待生」「入学時納付金及び6年間の学費を免除」と明示されている。12月1日の1回の試験で6年間の学費が決まる設計で、同校のLRコースは自己推薦入試(12月1日)と学科推薦入試(12月2日)の合計で95名を募集する。

茗溪学園中学校の推薦方式は延納制度が適用外である点も押さえておきたい。同校の国際生B方式には「1月15日16時までに50,000円を納入した場合は、入学金の残額を2月5日16時まで延納できます」という制度があるが、推薦方式は対象外とされ、12月24日16時までに入学金を納める必要がある。

保護者・受験生への影響と対策

第一に、カレンダーの起点が11月1日だという認識を持つことである。10月は学校説明会や模試の結果に目が向く時期だが、千葉・茨城の12月入試を選択肢に入れるなら、10月中に「どの入試に出願するか」をほぼ決めておく必要がある。出願開始の11月1日は日曜日で、締切は11月16日から30日の間に分散している。

第二に、小学校への依頼を先に動かすことである。推薦書・報告書・調査書を必要とする学校が今回の9校のうち5校あり、いずれも小学校の先生や校長が作成する。用紙は各校の公式サイトからダウンロードして担任に渡す運用が一般的で、国府台女子学院中学部の推薦書は2026年4月から10月末日までの出席状況の記入欄を含むため、10月末を過ぎてからでないと完成しない。逆算すると、依頼は10月中旬までに、受け取りは11月上旬という日程になる。

第三に、確約の重さを家庭内で合意しておくことである。常総学院中学校は入学手続の辞退ができないと明記し、国府台女子学院中学部は高等部への進学意志まで確約の範囲に入れている。ほかの学校も「入学を確約する者」という出願資格を置いており、12月の合格は実質的に進学先の決定になる。1月・2月に受けたい学校がある家庭は、専願入試に出願するかどうかを、併願計画全体の中で判断する必要がある。

第四に、合格後の再受験制度を確認しておくことである。日出学園中学校の初年度特待や成田高等学校付属中学校のSS入試のように、合格を保持したまま無料で特待選抜に挑戦できる学校がある。一方、光英VERITAS中学校は第1回入試との同時出願が必須で、出願の段階で1月の受験も組み込まれる。制度を知らずに出願すると、受験料や当日のスケジュールの見込みが変わる。

今後のスケジュール

時期 主な動き
2026年10月中 小学校へ推薦書・報告書・調査書の作成を依頼。各校の要項で出願資格(評定・資格)を確認
10月16日(金)22:00 茗溪学園中学校 IC11月(専願・併願)の出願締切
11月1日(日) 光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・日出学園中学校・八千代松陰中学校・常総学院中学校の出願開始
11月2日(月)10:00 東邦大学付属東邦中学校 推薦入学試験の出願開始
11月14日(土) 茗溪学園中学校 IC11月の筆記試験(オンライン)
11月16日(月) 東邦大学付属東邦中学校 推薦入学試験の出願締切(消印有効)
11月17日(火)15:00 日出学園中学校・八千代松陰中学校の出願締切(日出学園は郵送11月18日必着)
11月25日(水) 二松学舎大学附属柏中学校(15:00)・常総学院中学校(16:00)の出願締切
11月28日(土) 常総学院中学校 推薦・専願入試
11月30日(月)12:00 光英VERITAS中学校 第一志望入試の出願締切
12月1日(火) 千葉7校の推薦・第一志望入試。常総学院中学校の合格発表(10:00)
12月2日(水) 八千代松陰中学校 LRコース学科推薦入試。東邦大学付属東邦中学校・光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・日出学園中学校の合格発表
12月3日(木)〜12月11日(金) 各校の入学手続期限(東邦大学付属東邦12月3日、二松学舎大学附属柏12月4日、光英VERITAS12月5日、常総学院12月11日)
12月19日(土) 茗溪学園中学校 第1回推薦方式〈専願〉の筆記試験
12月23日(水)〜24日(木) 茗溪学園中学校の合格発表と入学手続
2027年1月10日以降 東京都内私立中学校の入学願書受付開始(東京都公表の実施要項)
2027年1月20日(水)〜 千葉県の一般入試。光英VERITAS中学校・二松学舎大学附属柏中学校・成田高等学校付属中学校のSS入試など
2027年2月1日以降 東京都内私立中学校の入学者選抜

よくある質問

専願入試に合格したら、ほかの学校は受験できないのか

要項の書き方で差がある。常総学院中学校は「推薦・専願入試合格者は本校第1希望の受験生を対象とした入試となりますので、入学手続を辞退することはできません」と明記しており、合格後の撤回を認めていない。国府台女子学院中学部は出願資格に「合格したら必ず入学すること」と書き、推薦書でも小学校長が「合格の上は必ず貴学院に入学する者と認めます」と記す形式になっている。ほかの学校は「入学を確約する者」「確約できる者」という出願資格の形で書いており、他校受験の可否や辞退した場合の扱いまでは要項に書かれていない。日出学園中学校や成田高等学校付属中学校のように、自校の1月入試を合格保持のまま受けられる制度を用意している学校もあるため、他校との併願を考えている場合は出願前に学校へ直接確認するのが確実である。

小学校に推薦書を頼むのは、いつまでにすればよいか

出願締切が11月16日から30日に分散しているため、逆算すると10月中旬までに依頼しておくのが安全である。推薦書や調査書は厳封された状態で提出を求める学校があり(常総学院中学校は調査書・推薦書とも「小学校で作成・厳封されたもの」と指定)、作成から受け取りまでに日数がかかる。国府台女子学院中学部の推薦書は2026年4月から10月末日までの出席状況を記入する欄があるため、10月末までの記録が確定してから作成される。茗溪学園中学校は評定合計の基準があり、要項自体が「出願資格を満たしているか事前に小学校に確認してください」と求めている。用紙は各校の公式サイトからダウンロードできる場合が多いので、先に印刷して担任に渡す段取りを作っておきたい。

12月の入試で不合格だった場合、同じ学校の1月入試は受けられるか

いずれの学校も1月の一般入試は別の入試区分として募集しており、改めて出願手続が必要になる。受験料については優遇がある。二松学舎大学附属柏中学校は「本校の第一志望入学試験を受験した者は10,000円で受験できます」と定めており、通常20,000円の1月入試が半額になる。光英VERITAS中学校は第一志望入試と第1回入試の同時出願を必須としており、2回分で22,000円に軽減される。東邦大学付属東邦中学校の前期入学試験は出願期間が12月3日10時から1月8日13時までなので、推薦入試の結果(12月2日発表)を見てから出願できる日程になっている。

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出典

最終更新: 2026年10月14日。掲載内容は出典時点の公表情報に基づきます。最新の募集要項は各校公式サイトで必ずご確認ください。

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